「踊る黄金像」

ニューヨーク・シティでは、誰もが何かを捜している

Dancing Aztecs

  • Title:Dancing Aztecs
  • 発行年: 1976年
  • 邦題: 「踊る黄金像」
  • 発行年: 1994年
  • 翻訳: 木村仁良
  • 出版社: 早川書房 (ハヤカワ文庫)

STORY

ほんのちょっとした手違いから密輸された100万ドルの価値があるアステカ僧侶の黄金像が15個のイミテーションに混ざって雑多なニューヨーク市民に配られてしまったのだった。
それを見つけようと必死になるのはインチキ運送会社ジェリーの仲間たち。その話を盗み聞いたセールスマンのウォリー、密輸人一派、それに気付いた雑多なニューヨーカーたち。
誰が本物の黄金像をゲットすることができるのか。大混乱の争奪戦が始まった!

ABOUT

多くの人がウエストレイクの最高傑作にあげるコメディです。話はよくあるお宝の争奪戦ですが、舞台となっているニューヨーク風俗とニューヨーカー気質がとても見事に描かれていてニューヨーク小説としても傑作でだと思います。
文章も登場人物紹介からアイデア満載で洒落た気の利いたフレーズもあちこちで爆発、テンポもストーリー展開も見事なものです。
お笑い面でもハイジャッカー「ペドロ」の醜態ぶりなどこれでもか、と笑わせてくれます。そしてキャラクターといえば悩めるヒロイン、ボビーの存在感もこのお話の魅力的を高めてくれています。ウエストレイクもノリノリだったのでしょう。すごい才気です。
まずはウエストレイクを知りたい人の一冊目としてお勧めします。
余談ですがフランスで映画化されているとのことです。
映画のシーン

入手状況

ハヤカワ文庫 :
Amazon-J にて古本入手可能
原書 :
Kindle版、ペーパーバッグ新刊Amazon-J にて入手可能 
*2014年6月時点
Listに戻る