ほんのちょっとした手違いから密輸された100万ドルの価値があるアステカ僧侶の黄金像が15個のイミテーションに混ざって雑多なニューヨーク市民に配られてしまったのだった。
それを見つけようと必死になるのはインチキ運送会社ジェリーの仲間たち。その話を盗み聞いたセールスマンのウォリー、密輸人一派、それに気付いた雑多なニューヨーカーたち。
誰が本物の黄金像をゲットすることができるのか。大混乱の争奪戦が始まった!
ニューヨーク・シティでは、誰もが何かを捜している
ほんのちょっとした手違いから密輸された100万ドルの価値があるアステカ僧侶の黄金像が15個のイミテーションに混ざって雑多なニューヨーク市民に配られてしまったのだった。
それを見つけようと必死になるのはインチキ運送会社ジェリーの仲間たち。その話を盗み聞いたセールスマンのウォリー、密輸人一派、それに気付いた雑多なニューヨーカーたち。
誰が本物の黄金像をゲットすることができるのか。大混乱の争奪戦が始まった!
多くの人がウエストレイクの最高傑作にあげるコメディです。話はよくあるお宝の争奪戦ですが、舞台となっているニューヨーク風俗とニューヨーカー気質がとても見事に描かれていてニューヨーク小説としても傑作でだと思います。
文章も登場人物紹介からアイデア満載で洒落た気の利いたフレーズもあちこちで爆発、テンポもストーリー展開も見事なものです。
お笑い面でもハイジャッカー「ペドロ」の醜態ぶりなどこれでもか、と笑わせてくれます。そしてキャラクターといえば悩めるヒロイン、ボビーの存在感もこのお話の魅力的を高めてくれています。ウエストレイクもノリノリだったのでしょう。すごい才気です。
まずはウエストレイクを知りたい人の一冊目としてお勧めします。
余談ですがフランスで映画化されているとのことです。