結婚14年目にしてとうとう行き詰ってしまったバリーとローラ夫妻。最後の手段と考え付いたのは保険金詐欺。
ローラの生まれ故郷、南米のゲレラでバリーを死んだことにしてしまえばアメリカじゃ分かりっこない。その後でバリーはローラの死んだ弟に化け、アメリカで姉弟として生きていけばいいのだ。60万ドルの保険金と。
ローラの兄アルトゥーロの協力の元計画は順調に進んだが、たくさんの親戚が絡んできた上保険の調査員までやってきた。ややこしいったらありゃしない。果たしてバリーとローラの目論見は成功するのか?
ええと、おれはだれだっけ?
結婚14年目にしてとうとう行き詰ってしまったバリーとローラ夫妻。最後の手段と考え付いたのは保険金詐欺。
ローラの生まれ故郷、南米のゲレラでバリーを死んだことにしてしまえばアメリカじゃ分かりっこない。その後でバリーはローラの死んだ弟に化け、アメリカで姉弟として生きていけばいいのだ。60万ドルの保険金と。
ローラの兄アルトゥーロの協力の元計画は順調に進んだが、たくさんの親戚が絡んできた上保険の調査員までやってきた。ややこしいったらありゃしない。果たしてバリーとローラの目論見は成功するのか?
一人称で描かれる小心な悪党のお話です。舞台は架空の南米の国ゲレラ。ドートマンダー・シリーズ「天から降ってきた泥棒」で傭兵部隊が派遣されることになっていた国です。
ギャグは少なくハラハラドキドのキストーリー展開が読みどころです。小心な主人公の思考や感情が面白く感じられるかどうかで評価が分かれるかと思います。もっとドタバタ慌てさせれば良かったと私は正直思いました。そしてローラや彼女の親戚のルス等女性たちはみな魅力的なのですが、男性陣のキャラクターはイマイチですかね。魅力的なルスにもっと登場して欲しかったと思うのは私だけでしょうか。
とは言っても、思わぬ展開の連続でウエストレイクのストーリー・テリングの妙才を堪能できる一作です。