お金とセックスが大好きなアートは金持ちの双子姉妹の片割れリズと知り合ったとき、つい「おれも双子なんだ」と嘘をついてしまった。それからが大変。
アートは双子の弟バートを演じリズの妹ベティと深い仲になる。リズとベティ、どっちを取る? アートとバート、どっちを消す? どうやって?
優柔不断なまま女にも金にも未練が残ったままどんどん深みにはまっていくアートの運命は?
ずっと双子の姉妹とセックスしたかった
お金とセックスが大好きなアートは金持ちの双子姉妹の片割れリズと知り合ったとき、つい「おれも双子なんだ」と嘘をついてしまった。それからが大変。
アートは双子の弟バートを演じリズの妹ベティと深い仲になる。リズとベティ、どっちを取る? アートとバート、どっちを消す? どうやって?
優柔不断なまま女にも金にも未練が残ったままどんどん深みにはまっていくアートの運命は?
双子と寝たいために双子を演じざるをえなくなった男の話(しかもウエストレイク作)と言うと当然ドタバタ喜劇を想像してしまいますが、一人称で語られる身勝手な主人公アートに始まり、登場人物みんな感情移入できるような人物がいなくて私自身はあまり笑うことはできませんでした。むしろサスペンス感の方が強かったです。
全体的には暗いイメージですね。爽快感がないピカレスクものとでも言いましょうか。
ウエストレイクの作品はどれも登場人物がこのシチュエーションならどう動くだろう的に作られている感じがしますが、特にこの作品はそれが強いような気がします。ストーリー展開の妙が最大の読みどころ。
たしかに映像化したいような作品でフランスで年とアメリカで年に映画化されています。アメリカ版はフランス版に不満だったフェルナンド・トルエバが監督でアントニオ・バンデラス主演。邦題は「あなたに逢いたくて」でした。私はどちらも見ていませんがフランス版の方が原作に忠実で面白いとのことです。何か気になりますね。取り寄せてみましょうかね。