2度目の刑務所を出所したドートマンダーを待っていたのはケルプだった。
ケルプの持ち掛けてきた仕事はアフリカの小国「タラブウォ」(もちろん架空の名)国連大使からのもので
ニューヨークのコロシアムで開催中のアフリカ展で展示されている50万ドルの価値があるバラボモ・エメラルドを盗み出すというもの。
当然警備は超厳重。
ドートマンダーとケルプは早速仲間を集め完璧な計画でコロシアムを襲撃するが思わぬ展開に、、、。
ドツボにはまるとはこのことだ!
”アフガニスタン・バナナ・スタンド”
2度目の刑務所を出所したドートマンダーを待っていたのはケルプだった。
ケルプの持ち掛けてきた仕事はアフリカの小国「タラブウォ」(もちろん架空の名)国連大使からのもので
ニューヨークのコロシアムで開催中のアフリカ展で展示されている50万ドルの価値があるバラボモ・エメラルドを盗み出すというもの。
当然警備は超厳重。
ドートマンダーとケルプは早速仲間を集め完璧な計画でコロシアムを襲撃するが思わぬ展開に、、、。
ドツボにはまるとはこのことだ!
ドートマンダー・シリーズの記念すべき第1作目。しかし文庫本の解説によればウエストレイクはシリーズ化どころかウエストレイク名義ではクライム・ノヴェルを書くのをやめようかと思っていたらしいです。
「ホット・ロック」は当時大人気だったロバート・レッドフォード主演で映画化され、私もロードショーで見ています。映画の方を先に見たんだと思うがその印象が強くて、しばらくはドートマンダー=レッドフォードというイメージでした。映画の出来は私にはイマイチでしたが、結構評判も良いみたいです。時たまTVで放映されたりしています。
小説「ホット・ロック」ですが、すでにドートマンダーのうんざり気分が全然理解できないケルプとドートマンダーのすれ違い会話は完成されていますし、人間は大抵の場合欲がでると「裏切り」に走るというシリーズ通しての教訓?も早くもスタートしています。
とはいっても他の作品に比べてしまうとギャグ不足および冗長感を感じてしまいます。翻訳の文章もちょいと違和感が。シリーズはこの後どんどん面白くなっていくので「ホット・ロック」だけ読んで面白くないと思った人、ドートマンダー・シリーズが分かった気にはならないでもらいたいものです。ちなみにドートマンダーはこのとき37才でした。