招集をかけたのはタイニーだった。タイニーのいとこの国が国連に加入するために必要な「聖フェルガーナの聖骨」をライバル国から盗み出すのが今回の目的なのだ。盗みはえらく簡単そうに思えたが、ケルプのミスからドートマンダーはつかまり名もない国の牢獄行きに、悪いことにドートマンダーを犠牲に盗み出した聖骨も奪還されてしまったのだった!
復讐に燃えるドートマンダーの作戦とは!
おれには何の得がある?
招集をかけたのはタイニーだった。タイニーのいとこの国が国連に加入するために必要な「聖フェルガーナの聖骨」をライバル国から盗み出すのが今回の目的なのだ。盗みはえらく簡単そうに思えたが、ケルプのミスからドートマンダーはつかまり名もない国の牢獄行きに、悪いことにドートマンダーを犠牲に盗み出した聖骨も奪還されてしまったのだった!
復讐に燃えるドートマンダーの作戦とは!
今回の獲物は「聖骨」。当然のようにウエストレイクはこの聖人の骨の由来を茶化しまくります。しかし面白さはイマイチ。そしてこの「聖骨」の重大さ、これが新興国家の国連加入の鍵になるわけですが、登場人物がよく理解できないように読者もよく理解できない。というより説得力に無理があるように思えます。
クライマックスは10人のドートマンダー商会の美術品強奪ですが、少しスリルに欠けるかも。全体的に大味です。
読みどころは標的フラデツ・コロラフツ大使のドートマンダーに対する恐怖心描写でこれは面白かったです。多分このお話のアイデアをより昇華させたのが次に発表された傑作「最高の悪運」になるのでしょう。
訳書は「最高」の方が先に出ましたが。