嫌がるドートマンダーにケルプが渡したのは1冊の本だった。それはケルプがブタ箱で愛読していたリチャード・スターク作悪党パーカー・シリーズの1作「誘拐」。
この本をお手本にそっくり誘拐を実行しようと言うのだ。メイが乗り気でないドートマンダーを説き伏せ、マーチとマーチのお袋、メイも加わり作戦開始。しかしながら展開は意外が意外を生み、、、。
「あの本のなかの悪事をおれたちがやるんだ!
おれたちが本の通りにやるんだよ」
嫌がるドートマンダーにケルプが渡したのは1冊の本だった。それはケルプがブタ箱で愛読していたリチャード・スターク作悪党パーカー・シリーズの1作「誘拐」。
この本をお手本にそっくり誘拐を実行しようと言うのだ。メイが乗り気でないドートマンダーを説き伏せ、マーチとマーチのお袋、メイも加わり作戦開始。しかしながら展開は意外が意外を生み、、、。
携帯電話もなかったのどかな時代のお話です。
ご存じの通りリチャード・スタークはウエストレイクの変名です。そして登場する本「悪党パーカー 誘拐」ももちろん架空のお話です。
その「誘拐」の文章とそれをなぞるドートマンダー軍団の文章が並んで書かれるパーカーとドートマンダーの競演仕立てという感じの構成になっており、その違いに大爆笑。スラップスティック度も最高です。
洗練された皮肉応酬の会話も楽しめます。
「この話で後悔はさせないよ、ドートマンダー」「すでに後悔しているよ」このような会話はウエストレイクの得意とするところ。
ドートマンダー一味の行動がプロとしてはあまりにもお粗末なのが残念ですが、笑えるという点では申し分なしの作品に仕上がっていると思います。
これも映画化されているそうです。