テレビ修理店泥棒で運悪く捕まったドートマンダーを無罪放免にしてくれた弁護士を差し向けてくれたのはチョンシーだった。
絵画コレクターのチョンシーは保険会社をだますためドートマンダーに名画偽装強盗を依頼してきたのだった。
もう一方でチョンシーはドートマンダーが裏切らないためにプロの殺し屋も雇っていた。
例によってドートマンダーの計画は思わぬ展開となり、舞台はニューヨークを離れ、ロンドンそしてスコットランドへ。癖のある登場人物満載の中出し抜けるのは誰?
愚行は男を破滅に導く
テレビ修理店泥棒で運悪く捕まったドートマンダーを無罪放免にしてくれた弁護士を差し向けてくれたのはチョンシーだった。
絵画コレクターのチョンシーは保険会社をだますためドートマンダーに名画偽装強盗を依頼してきたのだった。
もう一方でチョンシーはドートマンダーが裏切らないためにプロの殺し屋も雇っていた。
例によってドートマンダーの計画は思わぬ展開となり、舞台はニューヨークを離れ、ロンドンそしてスコットランドへ。癖のある登場人物満載の中出し抜けるのは誰?
今回のテーマは「偽装」と「裏切り」。ドートマンダーとウエストレイクが得意とするところで、2人の職人芸が堪能できます。
そして個性的な登場人物が勝手気ままに動き回り、混乱また混乱!
一方でドートマンダーがチョンシーにしつこく部屋の説明させるシーンはドートマンダーの冷徹なプロぶりが見事に描かれていて私はとても好きなところです。名シーンと言えるでしょう。
楽屋落ちみたいにパーティ場面ではオールスター登場。これまで話の中でしか登場しなかった人たちも出演します。そう、この作品から一気に登場人物が増えていきます。個性的なキャラクターを楽しむというシリーズならでの楽しみも増えました。そしてこの後主要キャラクターになる「こわし屋」タイニー・ブルッチャーも初登場。
全体的にあまりにもおふざけが過ぎていると思う人もいるかもしれませんが、私は大丈夫です。推薦作。
ちなみにこのときドートマンダーは40才。角川から出版されたのは「ジミー・ザ・キッド」から6年ぶり。大変嬉しかった記憶があります。